午前2時前。




2階で就寝中の管理人。
1階で愛犬の声。




近所で若者が話してると吠えることもあるので…
念のため確認で起床し1階へ。
(次の日は仕事だったので嫌々です…)

特に異常を感じなかったので再び自室へ。
ただ階段を上がろうとしたその時。
外からの光。

そして違和感のある方へ。
障子を少し開け外を見るも普段の風景。
(ずっと差し足忍び足です)

何もないと確認をし再び2階へ戻ろうとしたその時…
障子人影。
ドキッとしましたが…
当然裏のご主人さんの可能性もあり(裏の家の敷地内です)…
(釣りやゴルフなんかで2時、3時に出立とかありますし)
一旦2階へ。
そして2階から隣の家を見たのですが…やはり何もなし。

2時5分。
携帯を動画モードにしカーテン越しに差し込み…
一応何か映らないかと試してみるも…暗闇でよく分からず。

騒ぐほどでもないかと思い…
トイレを済ませ再度ベッドへ。
一度目を閉じたのですが…
お風呂場の戸締りが気になり再々度1階へ。
(お風呂場は格子窓のため、ガラス窓は喚起もあり夜は少し開けてます)


万が一のためベッドには木刀が置いてあり…
木刀を持っての差し足忍び足。

お風呂場の隣、まずは洗面所に入るためのドアに手を掛けると…

～ここからは1～2秒の出来事です～

んッ？
なぜ洗面所に明かりが？
そう思いながらも扉は開いていき…
徐々に広がる視界。
その広がりに比例し大きくなる人影。
しかも女性の下着姿。
ただ、肩幅や肉付が女性のそれとは真逆。


女性の下着姿で我が家の洗濯機を物色する若い男。


咄嗟に「誰や！！」の怒号を発する管理人。
驚いた顔を見せるも、予期していたかのように反対のドアから逃げる男。
追う管理人。

そして事前に男が開けておいた裏口からへ外に逃走。
追う管理人。

敷地外に出た瞬間「泥棒！待てこらぁ～」の大音量を放つ管理人。
そして直線。
100ｍほどで左へ。
追う管理人。

しかし…裸足で足が痛いと漸く気づき…
その痛みで徐々に冷静さが復活。
万が一犯人が複数の場合逆に家がヤバい。
しかも、悲しいがな犯人が早い…早い…。
それでも…追う管理人。

男は更に右折。
ただ、その先はすぐに丁字路。
男と管理人の距離より遥かに短い距離で右左折可。
しかも追う管理人からは死角。

管理人も右折しJRの線路沿いの丁字路へ到着。
すぐ左右確認するも完全に見失う。
まるでドラマのワンシーンのような見失い方。
そして…諦める管理人。

2時16分…110番通報。
駆け足で家へ。
裸足に半袖・半パン。手には木刀。
明らかに不審者な管理人。
通報をしながら電話の先では「絶対に犯行現場は現状維持で！！」
って強く言われながら…家に到着。
何か取られていないか？と思い洗濯機を触って…正気復活。
「あッダメやん…」

外には既にパトカーが…
ご近所からも数人駆けつけていただき…
状況説明。
その後、鑑識さん、刑事さんも来られ…
我が家ながら…キャップ・手袋・足袋をさせられ…
現場は立入禁止。

ここからは聴取と確認の連続。

40枚以上現場と一緒に写真を撮り…
そして押収される証拠品や…
管理人が撮った動画。(なんと!不鮮明ながら犯人が映ってました)
また、写真・指紋等の証拠に署名捺印。
60回は自分の名前を書いたかと…
家に人気が無くなったのは日曜日のお昼。
12時半スギでした。
(仕事は交代してもらいました)


格子窓だと安心をし、ガラス窓を開けっ放しにしていた我が家。
そこは警察の方にも言われましたが…
その気になれば外せるとのこと。
しかも男が事前にネジを外していた可能性が大。
何なら数回侵入している可能性すらあるとの指摘。


「腹立つ…」
警察が帰られた後…何度口にしたことか。


捜査の途中、冷静さを欠いた自身の行動を反省しましたが…
そこは警察の方がフォロー。
不審者が家に居て冷静に行動できる人はいませんよ。
逆に追い出し、追いかける人すら稀。

「逆にご主人さん何かスポーツされてます？」
「もしくは武道の経験者とか？」
2つとも否定した後、裏山の頂上を指さし…
「週末にはあそこまで登ってはいます。」
「体力的には多少自信があったのですが…追いつけずに悔しいです」

普通、どちらかに自信があると追いかけるようです…
管理人の自信って…
日曜日の山生活。
もう一度考え直します…。


やはり…「腹立つ…」

最低限追い出したことは良しとし…
今回得た貴重な経験をもとに…
戸締りを含めた環境の見直し。
有事の際の冷静な行動。
日頃の鍛錬。等々…

様々なことに役立てたいと思います！



～追伸～
皆様も格子窓。
ご確認ください。
もしかするとネジが外されていたり、荒らした後があったりするかも。
(実際ご近所で1軒見つかりました)

後、大声で叫ぶ。
これは効果大です。
ご近所の方にも声は届いたようで…
家の外に出て来てもらわなくとも…
声が届いただけで後日「その声は聞きました。その時は…」といったように…
声でイレギュラーを発生させることで、他人様の記憶に残る。
すると聞き込みの際、管理人の証言と第三者の証言が一致し信憑性が高まる。

これ、どこか心の片隅にでも置いてください。

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